1977年12月にアメリカで公開されるや爆発的ヒットとなり、翌1978年には世界中を席巻、日本でも空前のディスコ・ブームなど社会現象を巻き起こした伝説の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が、《ディレクターズカット 4Kデジタルリマスター版》でスクリーンに帰ってくる!
ニューヨークのブルックリンに住む若者トニーは、仕事も生活もパッとしない毎日だが、土曜の夜だけは仲間とディスコに繰り出し、得意のダンスでみんなの注目を浴びることができる。ある日、年上の女性ステファニーと出会い、彼女と組んでダンスコンテスト優勝を目指すが……。
ディスコ・ダンスに彩られた70年代の青春を見事に体現した主演のジョン・トラボルタは本作で一躍スターとなり、アカデミー賞®主演男優賞にノミネート。そして音楽は人気ボーカル・グループ、ビー・ジーズが担当し、「愛はきらめきの中に」「ステイン・アライブ」「恋のナイト・フィーバー」などの大ヒット曲を生んだサウンドトラック・アルバムは、全世界で4000万枚以上という歴代トップクラスの売り上げを誇る。
製作は、ビー・ジーズらミュージシャンのマネジャー兼プロデューサーから映画界へ進出し、『ジーザス・クライスト・スーパースター』(73)や『トミー』(75)、またマドンナ主演『エビータ』(96)など音楽もので名を馳せたロバート・スティグウッド。監督は、TV作品でエミー賞®監督賞に2度のノミネート歴があり、映画はこれが2作目のジョン・バダム。彼はその後『張り込み』(87)などで活躍する。脚本は、『ジョー』(70)の脚本と『セルピコ』(73)の脚色でアカデミー賞®に2度ノミネートされたノーマン・ウェクスラー。撮影は、のちに『歌え!ロレッタ 愛のために』(80)でアカデミー賞®にノミネートされるラルフ・D・ボード。衣装は、プロダクションデザイナーとして『アマデウス』(84)でアカデミー賞®美術賞に輝くことになるパトリツィア・フォン・ブランデンスタインが担当した。ブルックリンとマンハッタンの60カ所以上でロケ撮影。ベイリッジのディスコ「2001オデッセイ」や、当時世界最長の吊り橋だったヴェラザノ・ナローズ橋などが登場し、リアリティーを高めている。
ニューヨーク、ブルックリン区ベイリッジ。19歳のイタリア系の若者トニー(ジョン・トラボルタ)は、両親と祖母と妹と同居し、ペンキ店の店員として働いている。仕事は特別面白いわけではないし給料も安い。家に帰れば、失業中の父と信心深い母に小言ばかり言われ、事あるごとに神父になった兄と比べられる始末。 しかし、土曜の夜だけは違う。髪型と服装を完璧にキメて、仲間たち4人と行きつけのディスコに繰り出す。そこでは彼らは“顔”であり、特にダンスが得意なトニーは“ダンスフロアのキング”として、みんなの注目を浴びるのだ。トニーの女性ファンは多く、そのひとりアネット(ドナ・ペスコウ)は彼をしつこく追いかけまわしている。 そんなある土曜の夜、トニーはいつものディスコで新顔の女性のダンスに魅せられる。彼女の名はステファニー(カレン・リー・ゴーニー)。折しも、その店のダンスコンテストが近づいていた。優勝賞金は500ドルだが、トニーは大して気乗りせず、それでも成り行きでアネットと出場する約束をしていた。しかし、ダンスの練習に行ったスタジオでステファニーを再び見かけたトニーは、年上の彼女を熱心に口説いてパートナーになってもらい、一緒にコンテスト優勝を目指して練習を開始する。
マンハッタンで働き始めたばかりだというステファニーは、「川ひとつ隔てただけで何もかも美しい」とマンハッタンを称える。仕事で会った華やかな有名人たちのことを得意げに話すかと思えば、夜間の短大に行って自分を高めるための地道な努力もしているステファニー。一方のトニーはといえば、将来のことなど考えもせず仲間たちとバカ騒ぎをし、プエルトリコ系グループを相手に暴力沙汰を起こしたり、高い橋の上から身を乗り出す危険な行為でスリルを味わったりして憂さを晴らしている。まったく違うふたりだが、踊るときだけは息がぴったり合うのだった。 そして迎えたダンスコンテスト。果たしてトニーとステファニーは優勝することができるのか? それは、ステファニーの生き方に刺激を受けたトニーが、刹那的な青春の日々に別れを告げて新たな一歩を踏み出すための長い夜の始まりだった……。
1954年2月18日、米国ニュージャージー州生まれ。父はイタリア系、母はアイルランド系。ニューヨークで歌とダンスと演技を学ぶ。1977年の『サタデー・ナイト・フィーバー』で一躍スターとなり、アカデミー賞®主演男優賞に初ノミネート。クエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』(94)で同賞に再びノミネートされた。『ゲット・ショーティ』(95)でゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞。
そのほかの主な出演作に、ブライアン・デ・パルマ監督の『キャリー』(76)と『ミッドナイトクロス』(81)、『グリース』(78)、『アーバン・カウボーイ』(80)、『ベイビー・トーク』(89)、『フェノミナン』『マイケル』(96)、ジョン・ウー監督の『ブロークン・アロー』(96)と『フェイス/オフ』(97)、『将軍の娘 エリザベス・キャンベル』(99)、『ママの遺したラヴソング』(04)、『ヘアスプレー』(07)、『サブウェイ123 激突』(09)、『パリより愛をこめて』(10)、『野蛮なやつら/SAVAGES』(12)、妻ケリー・プレストンと共演した『ギャング・イン・ニューヨーク』(18)、最近作『ファナティック ハリウッドの狂愛者』(19)などがある。
1945年、米国カリフォルニア州ビバリーヒルズ生まれ。父ジェイ・ゴーニーは作曲家、母ソンドラ・ゴーニーは俳優・作家。カーネギーメロン大学とブランダイス大学大学院で演技を学ぶ。
映画デビュー作は『リサの瞳のなかに』(62)。1970年からTVシリーズ「All My Children」に出演し注目されるようになる。『サタデー・ナイト・フィーバー』で大役を射止めた。最近は映画『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』(21)に出演。
1939年、英国生まれ。米国アラバマ州で育ち、イェール大学で学ぶ。多くのTVドラマを監督し、1971年と1975年にエミー賞®監督賞に2度ノミネート。その後、1976年に劇場用長編デビュー。2作目の『サタデー・ナイト・フィーバー』の大ヒット後、次々と話題作を手がけた。主な作品に『ドラキュラ』(79)、『この生命誰のもの』(81)、『ブルーサンダー』『ウォー・ゲーム』(83)、『ショート・サーキット』(86)、『張り込み』(87)、『バード・オン・ワイヤー』(90)、『ハード・ウェイ』(91)、『アサシン』『張り込みプラス』(93)、『ドロップ・ゾーン』(94)、ジョニー・デップ主演『ニック・オブ・タイム』(95)、『迷宮のレンブラント』(97)などがある。近年はTVで活躍している。
バリー・ギブ(1946-)、双子のロビン・ギブ(1949-2012)とモーリス・ギブ(1949-2003)の3兄弟のボーカル・グループ。マン島生まれ。英国を経てオーストラリアで育ち、1963年にレコード・デビュー。その後、英国に戻り、1967年にシングル「ニューヨーク炭鉱の悲劇」で世界デビューを果たす。2001年の最後のアルバム『ディス・イズ・ホエア・アイ・ケイム・イン』まで計22枚のスタジオ・アルバムを録音。数十曲のヒット・シングルを放ち、また多数のサウンドトラックに楽曲を提供。日本では特に『小さな恋のメロディ』(71)の主題歌「メロディ・フェア」が大ヒットした。1997年にロックの殿堂入り。
地域 | 劇場名 | 前売券 | 上映日 |
宮城 | チネ・ラヴィータ(2K) | 12/16(金)~12/22(木) |
地域 | 劇場名 | 前売券 | 上映日 |
栃木 | 小山シネマロブレ(2K) | 2023/2/24(金)~3/3(金) | |
東京 | ヒューマントラストシネマ渋谷(2K) | 終了しました | |
東京 | 船堀シネパル(2K) | 終了しました |
地域 | 劇場名 | 前売券 | 上映日 |
京都 | アップリンク京都(2K) | 12/9(金)~12/15(木) | |
大阪 | シネ・リーブル梅田(2K) | 終了しました |
地域 | 劇場名 | 前売券 | 上映日 |
広島 | 八丁座(2K) | 12/23(金)~12/29(木) | |
島根 | 小野沢シネマ(2K) | 2023/1/11(水)~1/22(日) |
地域 | 劇場名 | 前売券 | 上映日 |
佐賀 | シアター・シエマ(2K) | 12/30(金)~1/5(木) |